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「浅倉くんっ!
来てくれたの?
ありがとう」
「半休ですが、有休取ったので。
遊びに行きます。
向こうの観光地、案内してくださいね」
「うん、望も、遊びにきてね」
「あや~」
涙をためて、抱きついてきた望。
「ね、また、会えるし。
電話もメールもあるんだから…」
慰めになっているような、なっていないような…
「オレも、メールしまくって、徳永さんの心を掴みます!!」
「浅倉くん、私のことは、忘れていいからねー」
「そんなぁ~徳永さん、ひどいっすよー」
情けない顔をした浅倉くんを見て、望と二人笑ってしまった。
この二人のおかげで、別れが湿っぽくならずにすんだことは、ありがたかった
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