180人が本棚に入れています
本棚に追加
「行くな!!
なんて、言わない…
綾が…決めたことだから…
でも、帰ってくるのは、オレの元に帰ってきて」
「コウ…」
必死に懇願するあなた…だからこそ…
「コウ…
いつ、帰ってくるのか、分からないの。
だからこそ、私のことを忘れて…」
穏やかに、演技が出来ただろうか…?
震える声を悟られないようにするだけで、精一杯。
誰が、好きな人に自分のことを忘れて…と、頼むのだろうか…
待っていて欲しくなんかなかった。
相応しい人に、きっと出会えるよ。
私が、向こうに行っている間に…
最初のコメントを投稿しよう!