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「あっ」
腕の中から、コウを見つめて驚きの声をこぼした。
「ん？どうした」
「富田部長の彼女を迎えにきたの。
どうしよう…？」
キョトンとした顔でこっちを見つめてくる。
途端…
「あはははは
大丈夫!!大丈夫だから」
「は？何が？」
「ごめん、綾…
富田部長にひと芝居うってもらったんだ」
はぁー？
もう少しで、この状況を忘れてキレてしまいそうだった。
富田部長、あなた、部下を嵌めたんですね。
さわやかな部長のイメージが、難なく壊れてしまった
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