第十章

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『彼女は、僕の婚約者です。 僕が不甲斐ないために、結婚は、先のばしになってますが…』 「ちょ、ちょっとコウ、なに言って…」 思わず、日本語で反論。 不甲斐ないんじゃない。 身分違い、が、私を縛り付けている。 いや、それにこだわる自分が悪いのかもしれない。 私が止めるのも聞かずに、マスターとわらいながら話す彼を、ただ見つめるしか出来なかった。
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