180人が本棚に入れています
本棚に追加
心のモヤモヤを流し込むように、一気にシャンパンを煽った。
喉を通るアルコールは、ヒリヒリとした痛みを伴って流れていくような気がした。
ぼーっと、した頭が今はちょうど良かった。
「あ、こら、一気に飲むな、って」
コウが止めるのも聞かずに、飲み干す。
「おいおい、綾…
なんで、急にまた飲むんだよ」
テーブルに突っ伏した私を見て、彼が囁く。
「有無を言わさず、お持ち帰りするからな…」
夢うつつで、その言葉を聞いていた私。
最初のコメントを投稿しよう!