第十章

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「ん…」 ここは…? 白い天井 大きなベッド どう、考えても、私の部屋じゃない。 「気がついたみたいだな」 声のする方を見れば、コウがドアのところに立っていた。 「ここは…?」 「オレが泊まっているホテル」 一気にシャンパンを煽った私は、そのまま眠ってしまったのだ。 「ごめんなさい。 帰るわ」 いきおいをつけて上半身を起こすが、後頭部を殴られたような痛みで、顔を歪めた。 いわゆる、二日酔い、ってゆーやつだ。
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