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さぁ…いいなさいよ…
と、いうがごとく、顔を近づけてくる。
「あのね…
コウ…鷹野さんと、別れたの…」
「えっ…」
「えーっ!!」
え?
望の驚きの声に、誰かがかぶせてきた。
「あ、浅倉くん…」
私たちが座っている席の後ろから、ずいっと、身を乗り出してきた。
今の話を、聞いていたのね
「あ~さ~く~ら~」
望が、ギロッと、浅倉くんを、にらみつける。
「浅倉、盗み聞きは、よくないよ」
望がたしなめる。
本人は、すみません…と、いいつつも、ペロッと、舌を出し
「盗み聞きじゃなくて、聞こえてきたんですよ」
と、首をすくめて答えている。
浅倉 くん…
企画部のアイドル…
甘いマスクで、面白い、私より二歳年下…
入りたての頃、私が一から教えていた。
今は、一人立ちして、バリバリ企画を出している。
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