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「定時に会社のエントランスで。会社近くの居酒屋にいくからって…
東山さんから、メールきました」
新しい文房具の部内コンペの、打ち合わせ中。
意見を言い合うために、雑談している。
隣に座った、浅倉くんが、話しかけてくる。
「なんで、私のところにメールこないで、浅倉くんにメールしてんのよ、望のヤツ!!」
望は、同じ企画部だが、今、別商品の開発中なので、この打ち合わせには、いない。
「直接、徳永さんにメールしたら無視して、逃げられると思ったんじゃないですかねー?」
確かに…逃げようと、思ってたわよ。
「俺に、徳永さんを連れてきてくれって…言われました」
悪魔め~
悪魔に魂を売った浅倉くんは、他の女の子がキャーと言いそうな微笑みを向けてくる。
「人の別れ話聞いて、何が楽しいのかしら?」
やっと、ここまで、髪を切るまで、立ち直ったというのに…
「別れ話なんて、どうでも、いいんです
ただ、東山さんも俺も…
徳永さんに、つらいことを、吐き出して欲しいから」
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