第四章

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「徳永…綾…さん、ですよね?」 前方から、私の名前を呼びながら…近寄ってきた人。 「鷹野の秘書の、 末次【スエツグ】と、 申します」 一礼して、名刺いれから一枚取り出し、私のほうへ差し出した。 銀縁眼鏡に、なでつけられた、黒髪。 すらっとした出で立ち。 コウ…の、秘書… 「鷹野グループ社長秘書、末次さん?」 もらった名刺を見てつぶやいた。 「はい。少し、お時間よろしいでしょうか?」 秘書の方が、ワザワザこんな所で、私を待っているなんて… 用件が分かったような気がした。
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