第四章

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カランカラン 小気味良いカウベルの音が響く。 「いらっしゃいま… あ…久しぶり」 「ご無沙汰してます…」 マスター1人で、やっている小さな喫茶店。 カフェというより、喫茶店というほうがしっくりくる。 カウンター8席に、二人がけテーブルが2つ。 「鷹野課長…いえ、今は、社長ですね… 鷹野社長とよくこの喫茶店に来てたんです」 テーブルのほうへ、末次さんを案内した。 多分、今からする話は、カウンターでは出来ない…話。 「末次さん、ここのコーヒーおいしいんですよ」 メニューを渡しながら、伝えた。 コウにも、こうやって、言ってたっけ… 「じゃあ、あなたがすすめるコーヒーを」 「分かりました。 マスター、おいしいコーヒー2つ」
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