180人が本棚に入れています
本棚に追加
/293ページ
カランカラン
小気味良いカウベルの音が響く。
「いらっしゃいま…
あ…久しぶり」
「ご無沙汰してます…」
マスター1人で、やっている小さな喫茶店。
カフェというより、喫茶店というほうがしっくりくる。
カウンター8席に、二人がけテーブルが2つ。
「鷹野課長…いえ、今は、社長ですね…
鷹野社長とよくこの喫茶店に来てたんです」
テーブルのほうへ、末次さんを案内した。
多分、今からする話は、カウンターでは出来ない…話。
「末次さん、ここのコーヒーおいしいんですよ」
メニューを渡しながら、伝えた。
コウにも、こうやって、言ってたっけ…
「じゃあ、あなたがすすめるコーヒーを」
「分かりました。
マスター、おいしいコーヒー2つ」
最初のコメントを投稿しよう!