第四章

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「受け取って、頂きたいのです…」 あぁ… やっぱり… 紙切れを裏返して差し出しているけれど、私には、それが何か分かる。 コウ…の、回りの人がやってくるっていうことは、そういうこと… 小切手… つまり、手切れ金。 「受け取れません」 末次さんに、押し返す。 「金額が足りなかったですか?」 眼鏡の奥の鋭い眼差し… 金目当て…と、思われているに違いない… 足りないも何も、表の金額すら見てないんだから…
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