第五章

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「徳永…綾…さん、ですよね?」 分かっているのに、一応確認する。 こちらは、写真を見ているが、彼女としては、見知らぬ男から声をかけられたら、警戒するのは、当然だろう。 訝しげな顔をして、こちらをじっと見つめている。 そんな彼女の前に立ち、スーツの胸ポケットから、名刺入れを取り出す。 「鷹野の秘書の末次と申します」 一礼をして、一枚取り出し、差し出すと 両手で受け取ってくれた。 「鷹野グループ社長秘書、末次さん?」
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