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カランカラン
「いらっしゃいま…
あ…久しぶり」
「ご無沙汰してます」
彼女は、この店の常連のようだ。
白髪の混じった、恰幅のいいマスターに挨拶をしている。
マスター1人で、やっている小さな喫茶店。
「鷹野課長…いえ、今は、社長ですね…
鷹野社長とよくこの喫茶店に来てたんです」
懐かしそうに、目を細める…
過ぎたこと…
そういうように、瞳を一瞬臥せた。
2つしかないテーブルの奥のほうをすすめた彼女。
やはり、彼女は、オレが何のために会いにきたのか…
気づいているに、違いない…
そう、思わせる何かがあった…
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