第五章

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コーヒーが届いて、オレは、砂糖を一つ入れた。 ふと、目の前の彼女を見るとブラックで飲んでいる。 コーヒーそのものを、ゆっくり味わうように。 警戒心を解いて、ほっと、肩の力が抜けたように見えた。 オレも味わって、正直な感想を述べる。 「ほんと、おいしいですね。 あなたが、すすめる通り」 こんな、おいしいコーヒー飲んだことがない。 「それは、よかったです」 満足そうに頷いた。
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