第五章
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「徳永さんっ!!」 外に出たオレは、前を歩いて行く彼女に、声をかけた。 !? 振り返った彼女の頬に、 真珠がこぼれていた。 「…っ!」 急いで、手の甲で、目をこする。 「あ、すみません」 美しいその姿に、息をのんだ。 泣いているのに、凛とした表情… ドキっと、させられて、釘付けになる。 「何か…まだ?」 不安そうに、オレに向き合う。
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