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彼女の言葉で我に返った。
「あっ、コーヒー代払います」
内ポケットに手を入れ、財布を取り出す。
「いいですよ。あれぐらい」
ニコッと、笑う彼女。
良かった…
でも、さっきの涙は、少し、気になった。
「いえ、奢ってもらう訳には…」
「ん~」
考え込む彼女。
「じゃあ、コーヒー代分、私のお願い、聞いてくれませんか?」
小さく首をかしげて、こっちを見る。
さっきは、凛としていたのに、今のしぐさは、本当に可愛い。
「なんでしょうか?」
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