第六章

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「徳永さん、覚えていますか? オレがいったこと…」 「ん…?」 展示会のパンフレットを見ながら、上の空で答える私。 「え~っと、何だっけ?」 浅倉くんが、はぁっと、ため息をつく。 「覚えてないなんて、酷いですよ」 え? なんか、重要なこと? 「オレの企画が採用されたら、真剣に考えて欲しい、って」
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