第六章

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浅倉くんとの食事のあと、ブースに戻ると、嬉しい悲鳴が上がるほど、お客さんが、集まっていた。 中には、外国のお客様もいて、営業部の富田部長が、英語ペラペラで対応していた。 まだ、片言の私は、ほんと、尊敬の眼差しで、見つめることしか出来なかったけど。 「鷹野…頑張っているみたいだな…」 ブースの前に立っていた私の横に、富田部長が並ぶ。 前を向いたままの、その一言に、 返事が遅れた… 「そう…みたい…ですね…」 いきなりの質問に、言葉が詰まってしまう。 富田部長は、コウ…の、元上司。 私たちが付き合っていたのも、よく知っている。
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