呼んだのは彼、呼ばれたのは弾力のある何か

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「に、西校舎のか、科学実験室……」 恐怖に負けたのか素直に居場所を吐く。 「よし、なら今薬を出すな」 ライドはポケットに手を入れて薬を取り出す。 「だけどな、すぐに回復されて仲間に連絡されたら困るんだわ……意味わかるだろ?」 2人は意味を察したのかライドから逃げようとするが、無駄だった。 「悪いな、バキバキだ」 薬を地面に置いたライドは2人の折れてない手首を掴み、へし折った。 屋上には先ほどとは比べ物にならない悲鳴が響き、2人は地面をのたうち回る。 「お前らの悲鳴で誰か教師でも来てくれるだろ、薬はその時に使ってもらえ」 ライドはそう言って屋上から立ち去った。
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