呼んだのは彼、呼ばれたのは弾力のある何か

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昼休み、ライドは屋上にいた。 「スライムか……」 スライムを召喚したことは瞬く間に学校中に知れ渡り、ライドは学校の笑い者になった。 「くそ、意気込んでスライムだもんな、そりゃ笑われるか……」 クラスメートの笑い顔、他者を見下すような顔、落ちこぼれと蔑む顔が頭をよぎる。 「どうしてこうなった……」 ライドは頭を抱えるしか無かった。 「いや、あの呪文もどきのせいか?そもそもそれなら召喚できないはず……」 結局ライドの悩みは解決する事は無かった。彼に少し暗い影を落としながら。
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