呼んだのは彼、呼ばれたのは弾力のある何か

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「どうにかしなければ……いろんな問題にぶち当たるなこりゃ、徹底的にスライムでの戦闘を研究しなければ」 幸いにめたライドは苦手な教科が少なく、脳筋やお馬鹿でも無いため、考える事は苦では無い。 「さっそく図書区に向かうか」 ライドは屋上から図書区に向かって歩き出した。 だが、早々に邪魔が入る。 「あ?こいつスライムを召喚したあのライドじゃねえか?」 「そうだ、あのスライムのライドじゃねえか」 どうやらライドの目の前に現れたのは同じ学年の生徒のようだ。 「(誰だこいつら、顔を知らないって事は違うクラスか?)」 ライドを馬鹿にした二人は屋上の入口を塞ぐように立っている。 「通らせてもらっていいか?(なんか嫌な予感しかしないから録音開始しとこう)」 とりあえず無難な台詞を吐きながら、ポケットに入れてある万能ツールの録音機能を起動させる。
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