呼んだのは彼、呼ばれたのは弾力のある何か

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「そりゃびびるか、召喚できない落ちこぼれが俺たちのグループに勝てるわけ無いからな」 2人は何が可笑しいのか笑いながら情報をどんどん吐き出す。 「落ちこぼれ4人が俺たち20人に勝てっこないか」 「(……なんだ、20人程度か)」 内心、ライドは安心していた。もしかするともっと規模の大きい集団なのかと想像していたからだ。 「なあ、そろそろどいてくれよ」 ライドはナイフを突き付けてきた不良に接近し、ナイフを持つ手首を掴む。 「てめぇ!何して…」 グキィ! 鈍い音と共にナイフを持つ手首が本来曲がる筈の無い方向に曲がった。 「ぎやぁぁああ!?」 不良は突然の激痛に悲鳴を上げる。
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