キメラ対策室 京都支部

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目を開けると見慣れない白い天井が見え、キツイ消毒液のにおいが鼻に刺さった。 あぁ~、ここは病院なんだ、と妙に落ち着いている自分に驚きつつ あたりを見渡し、ナースコールを探していると ガラガラガラ ドアが開く音がして、そちらを見ると見知らぬ女性が入ってきて、俺が起きてるのを見るととても嬉しそうに 「あっ、目が覚めたね。ちょっと待っててね、すぐにお医者さん呼んでくるから」 と言ってダッシュで医者を呼びに行ったみたいだ。 それから数分後に医者が来て、触診したり簡単な問答をして、今日中に退院をして貰っても大丈夫と言って部屋から出て行った。 俺は安心して女性の方を見るとその女性も安心したように息を吐き、覚悟を決めたような顔でこちらを向いて 「昨日は大変申し訳ありませんでした」 いきなりその女性は立ち上がって90度に上半身を曲げて頭を下げた。 いきなりの謝罪で、俺は呆然としてしまった。てっきり自己紹介をしてくると思って緊張してたのに余計緊張してしまった。
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