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「と、とりあえず頭をあげてください?あと、どちら様ですか?」
そう言うと女性は顔をあげて、驚いたような顔をして、俺を見ていた。
「あっ、そっか いきなり目の前で気絶したから何も説明できてなかったんだ。私の名前は浜崎 優羽(ハマサキ ユウ)よろしくね。桐谷 涼夜君」
「えっ、何で俺の名前を知っているんですか?てか、昨日の化け物はなんだったんですか!それに浜崎さんの掌の上で円盤のような物が浮いていて、それを操っていたように見えた!……まるで超能力だ」
俺はその女性、浜崎優羽に矢継ぎ早に質問をしてしまったが、何もかもわかっていたように一つずつ答えてくれた。
「まずは昨日の化け物。あれはキメラと言って名前だけなら涼夜君も聞いた事あると思うの」
「はい。名前は聞いた事ありますけど架空の生き物でしょ!」
よく、TVゲームをするから、そのフレーズはよく知っているが所詮はゲーム。実在するはずが無い
「いいえ、架空じゃないわ。昨日の化け物がまさにそう、キメラよ。そして円盤の様なものとはこれの事かしら?」
浜崎さんは足元に置いてあった自分の鞄から二つの円盤を取り出したが俺はそれに見覚えがあった。
「チャ、チャクラム?」
浜崎さんが鞄から取り出したのは真ん中に穴が開いていて水色で全体に細かい細工がされたチャクラムだった。
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