キメラ対策室 京都支部

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車を降りて見上げると普通のオフィスビルで周りも普通のオフィスビルが建ち並ぶ、普通のオフィス街だった。 「こんな町中にその組織があるの?」 「このビルがそうよ。変に離れた森の中や人気のない所に建てたら一発でバレるけど似たようなビルの中だったらバレにくいでしょ。」 「なるほど、木を隠すなら森の中っと言った感じか」 「そう言うことよ。さぁ、案内するわ」 ビルの自動ドアをくぐると中は至って普通で、目の前に受付の方が大理石で出来たテーブルの向こうに座っていた 「こんにちわ、亜紀さん。連絡していた人を連れてきたのですが、相葉さんは部屋にいますか?」 「こんにちわ、相葉さんなら部屋に居るわ。あなたが桐谷 涼夜くんね。私は南 亜紀(ミナミ アキ)です、これからよろしくね」 「よ、よろしくお願いします。」 亜紀さんは黒髪で髪を簪で止めていて、顔立ちは整っていて黒木メイサ似だ。 それから俺たちは奥にあるエレベーターに乗って、最上階に着くと長い廊下が続いていて奥に扉が一つだけあった。 扉の前に着くと、緊張しているのか背筋がのび、鼓動が速くなっていた。 「緊張してるの?」 「当たり前だろ。奥に居るのは一番偉い人だもん、緊張しない方がおかしいよ」 「大丈夫よ。相葉さんは気さくで優しい人だから。ほら緊張した時は深呼吸よ」 俺はそう言われてゆっくりと深呼吸すると、自然と体から力が抜けてさっきよりかはリラックスする事ができた。 「ありがとう、だいぶリラックスする事ができたよ。」 「どういたしまして、じゃあ開けるね」 優羽がドアを開けると正面に大きな机が置いてあり、そこに30代ぐらいの男性が座っていて、俺らが入ってくると同時に立ち上がりこちらに近づいてきた
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