知らない世界

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「人の返事を聞いてから通話を終われよ」 電話を切った本人には聞こえないが、自然と愚痴がこぼれてしまう そんなことを言っていても、意味がないので俺はバイクにエンジンを掛け、まだ肌寒い夜の中を颯爽と走って行った。 自宅からバイト先まではバイクで大体30分ぐらいかかり、少し遠いが時給と店長の人当たりの良さで、もうかれこれ3年は働いている。 「そろそろ、お金も貯まってきたからバイト先を変えようかな」 そんなことを考えながら運転していると、目の前に赤い棒を横に動かしながら立っている人がいる。 その横には、白い看板に大きく『工事中につき、通行禁止』と書いてある (まじかよ・・・) 心の中でため息をつき、工事現場の手前の曲がり角を曲がり、進んでいくが行けば行くほど周りは見たことない景色になり、完全に迷っていまった。
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