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   *   *   *    麗美から、瀬乃山との会話を聞いた愛羅は戸惑った。 まだ、会社にいてもいいと言われるとは全く想像していなかった。 しかも、宮武は退職すると言う。 「懲戒免職かどうかは言ってなかったけど」 思い出したように言う麗美に、愛羅は驚愕する。 「そんなッ!! だって、宮武さんはそうしたら……」 「その人の心配なんて、愛羅がすることないわ。報いを受けるべきよ」 愛羅はそっと鎖骨の中央にある窪みを撫でた。 宮武から受けた傷が、赤いかさぶたとなって残っている。 宮武のしたことを許すわけではない。 しかし、宮武は瀬乃山から離れて生きていけるのか。 「それより、愛羅。求人サイトには登録した?」 「うん……」
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