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「……ずっとあなただけを、好きでした」
言葉にするだけで、胸が震える。
歓びの涙が、果てもなく流れ落ちていった。
それを自分の胸に押し付けて、瀬乃山が呟く。
「……信じられないな」
その声も、震えていた。
「私もです」
「……本当に、ずっと？」
愛羅が胸元でコクンと頷く。
「俺にキスされた時は？」
「好きでした」
「俺の家に来たときも？」
「ええ」
「ずっと？」
「はい」
愛羅の頬が、瀬乃山のジャケットに埋れる。
息苦しいほど抱き締められているのに、心は際限なく広く温かくなっていく。
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