第1章

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日曜日 ー4月23日ー 少し遅めの朝を迎える 寝癖がついてしまった頭を少しかいて 隣ですやすやと寝ている貴方の方を見る 後ろの方に私と同じような寝癖があった 私よりも柔らかくてふわふわしたくせ毛を撫でてみる 「ん…」 起こしてしまったか 寝ぼけ眼でこちらを見つめるとふにゃりと笑った 「きもちいね、君のては」 そう言って君は私の手にキスをした 「そう?何もしてないけど」 「ああ、あったかくてとても優しい手だよ 君の手」 「ありがとう」 頬が緩んでしまう 「あ、もう9時だね。起きなきゃだ」 そう言って布団から出た 今日がはじまる
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