7人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
「いやーFCはさ、監督がそう言うのお金かかるし?やめなさいって。
問題は軽音だよ・・・
仲良しゴッコも疲れるぜ?男子も図々しいつかよぅ・・・」
梨音は乱暴に吐き捨てると、玄関の外へ小走りに出て行く。
「寒いね・・・ふう・・・」
ミトンを手にかぶせ、芳野も歩き出す。
高崎梨音は高校では軽音楽部に所属し、ベースを弾いてバンドを組む。
プライベートでは地元の女子サッカークラブに所属し、撫子リーグへの入団も噂されている。
「私なんかさ・・・家族チョコだけだ、あはは!
部活は馴染めなくてね・・・」
ライタークラブで小説を書いている芳野は、少し目を伏せる。
最初のコメントを投稿しよう!