第1章

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「いやーFCはさ、監督がそう言うのお金かかるし?やめなさいって。 問題は軽音だよ・・・ 仲良しゴッコも疲れるぜ?男子も図々しいつかよぅ・・・」 梨音は乱暴に吐き捨てると、玄関の外へ小走りに出て行く。 「寒いね・・・ふう・・・」 ミトンを手にかぶせ、芳野も歩き出す。 高崎梨音は高校では軽音楽部に所属し、ベースを弾いてバンドを組む。 プライベートでは地元の女子サッカークラブに所属し、撫子リーグへの入団も噂されている。 「私なんかさ・・・家族チョコだけだ、あはは! 部活は馴染めなくてね・・・」 ライタークラブで小説を書いている芳野は、少し目を伏せる。
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