第1章

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「そう・・・わたしにとって、一番の宝物は・・・ あなた・・・高崎梨音なんだよ、うん。 覚えておいてください、今日の事・・・うん」 決心したようにそう言うと、もう一度綺麗な箱を梨音へ渡す芳野。 「あ・・・あ・・・うん・・・うん・・・そうか」 梨音はびっくりしたような表情で数秒立ち尽くすと、その綺麗な箱を受け取る。 沈黙と静寂の中、風の音だけが鼓膜を刺激する。
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