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「ヨシ・・・わたしのスペシャルも・・・
お前・・・お前しかいないよ芳野、わかってたんだな?あはは・・・」
そう言うと梨音は、困った顔で立ち尽くす芳野の肩を抱き寄せた。
「あ・・・そんなの・・・恥ずかしいじゃん馬鹿・・・
やめろってリー・・・?」
最後まで言葉を言わせない勢いで、梨音は芳野の唇をふさぐ。
時間が・・・空間が凍りつき、優しくまた、動き出す。
目を白黒させて唇を離した芳野は、白い息を吐き、梨音の瞳を見つめる。
「ごめんなヨシ、あたしガサツだからさ・・・な?」
芳野は無言で首を横に振り、笑顔を見せる。
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