第1章

8/11

7人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
「行こっか・・・帰ろ? ふふ・・・」 そう言うと芳野は、梨音の手を取り、繋いだまま歩き出す。 それから二人は寄り添い、手をつないだまま4つ目の信号まで歩いた。 「ふふ・・・楽しいバレンタインに・・・なったわ」 そう言うと芳野は梨音の肩に頭を乗せ、笑顔を夜空に解き放つ。 「ああ・・・明日のゲーム、頑張れそうだぜ・・・あはは・・・」 2人は体を離し、手を振って別々の道へ・・・その時。 梨音は小走りに芳野へ近付き、力を込めて抱きしめる。 梨音の肩に顔が乗り、上を向いた芳野が呟く。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加