7人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ・・・雪?! リー、マジ、雪だよ雪!ね?」
命を持っているかのように、縦横無尽に白い粉が飛び交う。
「本当だな・・・雪か。道理でさ、冷えると思ったぜ・・・ううっ」
「積もるかな?!・・・積もるといいね、雪」
「嫌だよ雪・・・ピッチがぐちゃぐちゃに・・・」
「あはは・・・リーらしい考えだね、じゃ、止むことを願って、お休み」
芳野は梨音の耳元へキスをわたす。
「ああ、そうしようぜ、雪なんて・・・
想い出が綺麗になるだけじゃん・・・な?」
そう言うと梨音は、芳野にウインクし、きびすを返す。
後姿で手を振る梨音。
最初のコメントを投稿しよう!