図書室恋愛

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 先輩の声が聞こえて振り返ると、、顔が見えなくなるほど大量の本を抱えている先輩  「いつも言ってるじゃないですか!持ちすぎるのは止めて下さい!」  下校時間が近いと、いつもこうやって大量の本をいっぺんに運ぼうとする。  「で、でも…時間が…あ!きゃあ!」  本の重みに耐えられなくて先輩が転倒する。  その前には当然俺がいるわけで…  「え、ちょ!ぐっ…!」  俺も巻き込まれて下敷きになる。 「ま、またやっちゃった…って高井君!?大丈夫!?」 「だ、大丈夫…です…だから止めてって言ってるじゃないですか…」  って近い近い!!まだ倒れたままの体勢だから先輩の顔が目の前に…  持ってた本は狙ったかのように周りに落ちている。  「ご、ごめんね!でもほんとに大丈夫?顔真っ赤だよ?」  …そういえば若干天然入ってたなこの人…  「ほんとに大丈夫ですから。それより、退いてもらえませんか?」  「え?…あ…ご、ごめん」  あー変に緊張した自分が馬鹿みたい…  「はぁ…とりあえず早く片付けましょう。時間もないですし…」
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