【番外編】猫の舌

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「うん……俺も」 「あ、ああっああ、くっ、ああ」  搾り取るように締まる後ろに、強引に自分を突き立てて中に吐き出す。学をこすりあげると、一度の動きで欲望が弾けた。何度も噴出すそれをすっかり搾り取ると、はあと息を吐いて学の胸に汗ばんだ額を押し付けた。  胸のすぐ下まで飛んだ学に舌を這わせると、びくんとして学が俺が何をしているかを見た。あわわわと声を出して、髪の毛が引っ張られた。 「汚い、汚い」 「汚くないよ」 「そんなのいいから!」 「そう?」  中を揺らしてやると、うあと学が声を漏らす。 「俺のこれも汚いのかな。一杯入ってるけど」 「そ、それは別にいいんだ」  ごにょごにょと言いながら、学がキスをして来た。  俺はそのキスを受けながら、チョコレートをまた取り出す。 「Happy Valentine?」  そう囁くと、口にチョコレートを咥える。  学がなんて答えたかは、誰にも内緒だ。 【HappyEnd】
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