5191人が本棚に入れています
本棚に追加
パーキングから出て、公道を走る。
15分くらいで帰れるだろう。
「透が嫌じゃなければ、今度練習する?」
「いいのか?」
「もちろん」
「ボディを擦ったりするかも」
「別にいいよ。車なんてそういうもんでしょ。オレも何回か擦って、こないだまとめて塗り直してもらったところ」
それを聞いて安心する。
新車のようにきれいだったから、余計に緊張したのだ。
「なぁ賢吾、車あるのに、あの日なんでバスに乗ったんだ?」
「・・・・だって、車だとあっという間に着いちゃうじゃん」
最初のコメントを投稿しよう!