6.約束

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パーキングから出て、公道を走る。 15分くらいで帰れるだろう。 「透が嫌じゃなければ、今度練習する?」 「いいのか?」 「もちろん」 「ボディを擦ったりするかも」 「別にいいよ。車なんてそういうもんでしょ。オレも何回か擦って、こないだまとめて塗り直してもらったところ」 それを聞いて安心する。 新車のようにきれいだったから、余計に緊張したのだ。 「なぁ賢吾、車あるのに、あの日なんでバスに乗ったんだ?」 「・・・・だって、車だとあっという間に着いちゃうじゃん」
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