6.約束

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「つーかね、オレのこともストレスだったんじゃないかと思って・・・・同性だし・・・・告白する気なんてなかったでしょ?」 「それは・・・・賢吾とこんな風に付き合えるとは思ってもみなかったから。でも、お前に会ってなかったら、俺はもっと早く倒れてて、その時一人だったら死んでたかもしれない。お前は、命の恩人なんだから、もっと偉そうにしてていい」 「フェアなのか、人が好すぎるのか・・・・ああ、育ちがいいのか・・・・」 「なんだよ?」 「秋山サンの気持ちがちょっとわかるよ。透の正義ややさしさは、率直で、まぶしい」 「それは、遠まわしに遠慮して発言しろって言ってるのか?」 「そうじゃなくて、なんて言ったらいいのかな? 透と比べるとオレはまだまだだなぁって思う。そうそう、懐が広い。度量が大きい」
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