7.落下

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入浴剤でほんのりとブルーになっている湯に浸かる。 ちょうどいい湯加減につい 「あ゛ー・・・・・」 と、おっさんのような声が出てしまう。 それくらい、気持ちがいい。 足先まで伸ばせる広いバスタブにゆったりと浸かっていると、体が軽くなっていくのがわかる。 病院生活で溜まっていた疲労と緊張が、するするとほぐれていく。 まるで細胞の一つ一つまでリフレッシュするようだ。 小さめの窓から射し込む昼間の明るい光がバスルームを満たしている。 あたたかい湯と光に包まれて、安らぎを覚える。
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