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風呂から上がって、バスローブにスリッパという格好で賢吾を探す。
案の定、リビングでタブレットを触っていた。
真剣な横顔は、仕事の英文を読んでいることを告げている。
「賢吾、風呂ありがとう。気持ち良くて感動した。生き返った」
賢吾は俺を見て、端正な顔をやさしくほころばせた。
「顔色がすごくよくなった。やっぱり病院のお風呂じゃ落ち着かないよね」
「で、ドライヤー知らない?」
「ここにあるよ」
賢吾は手元のドライヤーを持ち上げて、ソファを軽く叩きながら言う。
「ここ座りなよ。乾かすから」
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