第1章

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「…あの、イチャイチャしてる所申し訳ないのですが、お手伝いして頂いても宜しいでしょうか…?」 「有明さん」 「………」 何故か怯えた様に話す有明さんに違和感を覚えつつ。 昨日作ったという試作品を冷蔵庫から取り出し、作業台に並べる。 「スポンジの上に桃の果肉の砂糖煮を敷き詰めて、桃のムースをドーム状にしてみた…んだけど。 なんか、いまいちパッとしないんだよなぁ」 一口食べてみると、美味しい事には美味しい…のだが。 無難というか、味がぼやけているというか、確かにパッとしない。
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