第1章

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……そう考えると、春樹は昔からあまり変わってないな。 「砂月さん、シュークリームが切れそうなのでお願いします」 「わかった。 佐竹さん、カスタードと生合わせておいて」 「了解です」 ――…でも。 『あの時』から、春樹の俺に対する態度が少しだけよそよそしい気がする。 ふとした時に距離を感じるというか…。 いや、今も懐いてはくれてるんだろうけど。 前の方が、もっと。 「なぁ、砂月。 今日 本当に大丈夫か?」 「? 何がですか?」 こっそりと、有明さんが耳打ちをして来る。 「春樹。 俺、邪魔じゃね?」
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