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ただ単に、俺が春樹の傍にいたかっただけなのかもしれないけど。
「…あぁ、そうだ。
春樹」
「?
はいっ」
冷蔵庫からもう一枚の皿を取り出し、春樹の前に置く。
皿の上には、一つのケーキ。
「これは…?」
「新作とかじゃなくて、春樹の為に作ったんだ」
「…え」
パイ生地のタルトの上にカスタードを敷き詰めて、柔らかくなるまで煮たレモンの輪切り、
ハチミツのムース。
生クリームを絞って、チョコのオーナメント。
「…食べていいんですか?」
「勿論」
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