第0章

3/5
前へ
/170ページ
次へ
「エー、どれも美味しそうーっ!」 「選べなーい…」 専門学校を卒業して、実家で経営しているパティスリーにそのまま就職した。 高校から厨房の手伝いをしていた故、 店長でありシェフである父親に次いで、チーフという立場だ。 「是非、ゆっくり選んで下さい。 どれも本当にお薦めなので」 他のパティスリーで修行をする事も考えたが、 長年働いていた社員二名が結婚や転職で居なくなってしまったのと、『アイツ』の要望で、今 此処にいる。 「お姉さん達、本当に全部オススメですよ! 砂月さんの作ったケーキは、世界一なんでっ!」 「……春樹」
/170ページ

最初のコメントを投稿しよう!

974人が本棚に入れています
本棚に追加