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「───尚斗くん。
背、伸びた?」
「えっ。
…あぁ、そうかもしれない。
測ったわけじゃないけど、部の先輩にも言われたから」
「そう」
ふふっと、小さく笑う。
本当に尚斗は、成長途中なのだなと思う。
(どんどん…大人っぽくなっていくのね。
顔は、相変わらず幼いけど)
自分の思いつきに、ひとり、笑い続ける。
尚斗が不思議そうに、瑤子をのぞきこんできた。
童顔の象徴ともいえるべき大きな栗色の瞳を、きょとんとさせながら。
「なに、どうしたの? 瑤子さん」
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