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「貴族様だ……目をつけられると殺されるぜ」
「ほら、こっちから行こ」
だが、日頃から横暴な貴族を見ている領民は、全ての貴族が最低な人間だと思い込んでいる。
領主ならともかく、公に姿を見せることのないゼリオは、貴族様という悪いレッテルを貼られている。
(予想はしていましたけど......これほどまでに敬遠されてるんですね)
ゼリオはようやく歩みを進める。
学園は年に入る学園生の数が多く、入学式のようなものは存在しない。
その代わりに、各教室での時間が多くとられる。
ゼリオは、貴族生徒と平民生の混合クラスである1-Aクラスに歩みを進めた。
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