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教室は賑わっていた。
今日から始まる新しい毎日に心踊り、まだ若い学生は浮かれを見せている。
ゼリオはそそくさと自分の席を確認すると、滑り込むように席についた。
ゼリオの父が治めるアンデント州は、王都を離れており必然的に知り合いなどいない。
周りの生徒は知り合いなのか、歓談していた。
貴族生徒が三分の二を占めているからか、平民生徒は少しおとなしくしているようだが。
「お? ここだここだ、っしょー!」
ゼリオが一人でいると、右の席にやけに大きな荷物を背負った生徒が座った。
チラッと見た制服は白色で、貴族生徒だ。
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