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「お、お隣さんだな! 俺はレオ・ミトロス! レオでいいぜ!」
レオという生徒は、荷物を置いてゼリオに向かう。
真っ直ぐに見つめられた瞳に臆され、目線をそらしながらゼリオも口を開いた。
「ゼリオ・アンデントです。よろしくお願いします」
「ゼリオか! よろしくな! いやー、王都は初めてなうえ、実家がちょいと遠いから知り合いもいないのよ! ぜひぜひ、仲良くしてくれ!」
はにかみながら、レオはゼリオの手を握り振り回す。
一瞬は戸惑ったゼリオだったが、似たような境遇のレオに心を許したようだ。
「僕は王都は初めてではないんですが、知り合いがいないのは同じです。レオさん、よろしくお願いします」
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