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「…えっとたしか如月さん…だったよね?」
「あ、はい。」
早苗は田所と部署が一緒だったことにショックでその場で固まっていた。
「…緊張しているのかな?」
(ち、ち、近い!)
池上が早苗の顔を覗き込んできた。
「僕も新入社員のとき、中に入りづらかったんだ、緊張しちゃって。」
(そうじゃないんだけど…)
「大丈夫だよ。さ、どうぞ。」
(でもこの人のこの甘くてとろけそうな笑顔が見れるなら、頑張れるかも…)
早苗は一歩を踏み出し中に入っていった。
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