第一章

15/16
前へ
 /362ページ
次へ
逃げた先には幸か不幸か沖田の姿。 「沖田さん、あれ何とかしてくださいぃ!!」 「んー? あ、土方さん。どうしたんですか、そんな顔して?」 呑気に手を上げて土方に笑いかける沖田とは裏腹に。 「総司! どうせ、てめぇの仕業だろうが!! 二人まとめて沈めてやる!!」 何処に、とは聞けない夜。 沖田を置いて更に走る。 「ふん、無防備に部屋に置いてる土方さんの管理が悪いんですよ」 「何だとごらあぁ!!?」 正に火に油。 「ちょっ、お願いだからこれ以上、土方さんを挑発しないでくださいよ!」 益々凶暴化した鬼から必死に逃げ回る。 「あっはははは。夜、僕が逃げるから囮になってよ」 「嫌ですよ!」 沖田は笑いながら走るが、夜にそんな余裕はない。 このままでは捕まってしまう、と救いを求めて辺りを見回すが、他の隊士たちは巻き込まれまいと何処かに避難してしまっている。 こうなってしまっては夜に残された手段は一つ。 「近藤さぁん!!」 土方の怒りが届かない場所へと逃げるのみ。

最初のコメントを投稿しよう!

1033人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>